丙申はどんな年?

今年「丙申(ひのえさる)」の年は「伸ばす」という意味があります。


そして「申」の原字は「雷」で、
「稲妻」を表した象型文字です。


稲妻は

屈折しながらあちこちの方向に走ることから

「申」を「のびる」という意味や「もうす」という意味で使われるようになり

「申告」や「申請」という漢字として使われるようになりました。


申の原字の「雷」は昔、神が鳴らすもので「神鳴り」と書かれ、

雷の語源です。

そこで

「申」の字に示す編(しめすへん)をつけて「神」

となりました。

そうです。だから、、、というより、実は。


「申」と「猿」はまったく関係はないというのを

ご存知ですか?


現在「申」を「猿」と読むのは何故かというと

干支の十二支を広く庶民にも理解してもらうため、

昔当時は字を読めない人も多かったため、

わかりやすく憶えやすくするために、

動物の「猿」を割りあてたといわれています。


干支の十二支は、その昔、農業に利用され、

農作物の生育に関わる暦

いわゆる「自然歴」として利用されていました。

(和暦は「自然」と一体化した東洋の体系学です。)

その9番目の「申(さる)」は、「伸ばす」という意味があり、

「草木が十分に伸びきった時期で、

実が成熟して香りと味がそなわり固く殻におおわれていく時期」をいいます。


こんな風に私たちが日々利用している

「暦」にはとても深いオクの話があったりして

自然と繋がる、一つの手がかりなのです。


それを教えてくれるのが陰陽道の教えのひとつである

暦学(暦道)」といいます。

暦学というのは
占星術のように一人一人に合わせた的確なアドバイスではなく
どちらかといえば、万人にあてはまる大きな括りのアドバイスがとなりますが

だからこそ、

万人にあてはまりがちな

「生活の乱れ」「人生の乱れ」といったものに危険信号をともしてくれます。

「和暦の知恵」をお持ちの手帳(ダイヤリー)に取り入れることにより

「今の自分はどうか?」「大事なものが見えなくなっていないか?」

という点を、ゆっくりと振り返る時間をつくってくれます。

(体感しないと中々わかりませんが)

忙しい日々に身をまかせていると

「日々を振り返る」ということをしなくなるもの。


私たちは、「生活」「仕事」「人間関係」「人生」といった大きな流れの中で

めまぐるしく様々なタスクをこなすうち、


いつの間にか省みることのなくなってしまう「時間」


時間を豊かに感じると

私には「アレがない、コレがない」とはならず

「本当に必要なこと」に恵まれた生き方ができます。


皆様も、ぜひ、「和暦」 を取り入れた生活をしてくださいね。


魔女の手帳づくりお茶会 では「吉日取り」として手帳に暦学を取り入れていきます。

近日中にまた開催を予定しております。またお知らせいたします。

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